本・漫画が増えすぎて置き場がない傷めずに外へ出す方法と、預けてはいけない物
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- 本とコレクションは宅配型(箱に詰めて送る方式)に出さない。運ぶ回数が多く、積み重ねで傷む
- 外に置くなら自分で運ぶ屋内型。空調があり、荷物が動くのは往復の2回だけ
- 外に出すのは買い直せる物だけ。サイン本・限定版・絶版は家に残す
- 本は重い。1箱15〜20kgを運ぶ手段があるかを、契約より先に決める
本棚から溢れた漫画が床に積んである。読み返すかと言われると微妙だけれど、売るのは惜しい。コレクションは飾る場所がなくて、買ったときの箱に入ったまま。
この状態で「宅配型トランクルームなら月数百円から」という広告を見ると、良い手に見えます。
ただ、本とコレクションについては、その手はおすすめできません。 理由と、代わりにどうするかを順番に書きます。
先に結論:本とコレクションは、宅配型に出さないでください
宅配型トランクルームは、段ボールが家に届いて、詰めて、集荷に来てもらう方式です。荷物は倉庫に運ばれて保管されます。
安くて手軽なのですが、紙とコレクションには向きません。
4年間使い続けている利用者が、こう書いていました。
※書籍類は取り出すと必ず傷んでいます。 ボックス単位で取り出すと確実に内容物のどれかに傷み(破れ・潰れ)があり、預けた当時のまま取り出せたことはほとんどない
サービス自体を否定している人ではありません。「たくさんの物を預けられる価値のあるサービス」と書いたうえで、本については別だと言っています。
理由は仕組みを追うと分かります。
荷物が動く回数が多い
宅配型では、あなたの箱は最低でもこれだけ動きます。
- 集荷(配送トラック)
- 倉庫に搬入
- 棚に格納
- 取り出しの指示で棚から出す
- 配送(また配送トラック)
紙は角が命です。 動くたびに角が当たり、表紙が擦れます。1回の引っ越しでも本は傷むのに、それが預けるたびに往復で起きます。
本は、重い分だけ不利です
本を詰めた箱は、同じ大きさに衣類を詰めた箱よりずっと重くなります。保管のやり方は会社によって違いますが、重い荷物ほど、動かすときにも積むときにも中身に力がかかります。 報告されている傷みが「破れ・潰れ」であることとは、つじつまが合います。
補償はあてにできません
破損の補償には条件があり、オプションを付けていても通らなかったという投稿があります。ここは本に限らない話なので、預けていいもの・預けないほうがいいもの に詳しくまとめました。契約の前に一度読んでください。
参考書、資料、実用書のように中身が読めれば用が足りる物なら、多少傷んでも困りません。 状態を保ちたい本は、宅配型に出さないでください。
コレクションは、そもそも預けません
フィギュア、トレーディングカード、限定版のグッズ。これらは宅配型かどうか以前の問題です。
当サイトの判断の基準は1つだけです。
「壊れたり無くなったりしたら、諦められるか?」
諦められないなら、預けない。それだけです。
コレクションは、この基準にことごとく引っかかります。
- 二度と手に入らない … 限定品、生産終了品、サイン入り
- 壊れ物 … フィギュアは細い部分から折れます
- 高価 … 諦められる金額ではないことが多い
実際に「長年使ったのに、2度と手に入らない物とか大事な物ほど預けないで」と書いた利用者もいます。海外限定品を預けて破損した人の言葉です。
では置き場の問題はどう解くのか。答えは「コレクションのために、家の中の場所を空ける」です。 空けるために外へ出すのは、コレクションではなく、そのとなりで場所を取っている買い直せる物のほうです。
分ける:買い直せる物と、買い直せない物
紙とコレクションを一緒くたに「趣味の物」として扱うと動けなくなります。買い直せるかどうかで二つに割ってください。
| 家に残す(買い直せない) | 外に出す候補(買い直せる) |
|---|---|
| サイン本・限定版・特装版 | 完結した漫画の全巻セット |
| 絶版・同人誌・自費出版 | 雑誌のバックナンバー |
| 書き込みや折り目のある本 | 実用書・参考書・資料 |
| もらった本、思い出のある本 | もう一度は読まない文庫 |
| フィギュア・カード類 | 読み終えて手元に置く理由が薄い物 |
ここで大事なのは、外に出すのは「量」であって「価値」ではないということです。
場所を食っているのは、たいてい全巻セットや雑誌のようなかさばるけれど代わりが手に入る物のほうです。大事な物を我慢して手放す必要はありません。逆です。かさばるほうを外に出して、大事な物を家の中で良い状態に置くのが目的です。
思い出のある物の考え方は 思い出の品が捨てられない にも書いています。かさばるかどうかで分ける、という点は同じです。
外に出す前に、家の中でできること
トランクルームは月々のお金がかかります。先に無料でできることを済ませてください。
① 電子で買い直す
完結した漫画やもう一度は読まない本は、電子で買い直すと物としては消えます。セール時なら紙で持ち続けるより安く済むこともあります。
紙で持っておきたい理由がある本(装丁が好き、書き込みがある)は対象から外してください。全部を電子にする話ではありません。
② 売る
買い直せる物なら、売ってしまうのがいちばん場所も費用も減ります。「また読みたくなったら買い直す」が成立する本だけが対象です。
③ 押し入れの奥行きを使う
本は奥行きが余ります。 押し入れは奥行き約80cmあるのに、文庫は15cm、単行本でも20cm弱です。
前後2列に並べると、同じ面積に倍入ります。奥の列が見えなくなるので、奥には「当分読まない物」を置くのがこつです。手前に置いた本の背表紙が見えるよう、奥の列は箱ごと引き出せるようにしておくと後で楽になります。
④ 本の重さを甘く見ない
これは家の中でも外でも共通の注意です。
- 漫画の単行本は1冊おおよそ150〜200g
- 100冊で15〜20kg
- 段ボール1箱にぎっしり詰めると、20kgを超えることがあります
本は小さめの箱に、8分目までが基本です。大きい箱にぎっしり詰めると、 運べないうえに底が抜けます。持ち上げて階段を降りられる重さ(15kg前後)で区切ってください。
壁一面の本棚を置く場合は、床にかかる重さも変わってきます。住宅の床は設計上、1平方メートルあたり約180kgを見込んで作られています(建築基準法で定められた住宅の居室の想定値)。すぐ抜けるという話ではありませんが、大量の本を1か所に集中させない、というのは覚えておいて損はありません。
外に置くなら、屋内型を選んでください
ここまでやっても入りきらない場合に、はじめて外の選択肢になります。
自分で運ぶトランクルームには2種類あり、本には向き不向きがはっきり出ます。
| タイプ | 月額の目安(1畳前後) | 本・紙との相性 |
|---|---|---|
| 屋外コンテナ型 | 3,000〜8,000円 | ✕ 温度と湿度の影響を受ける |
| 屋内型(ビルの中) | 7,000〜16,000円 | ⭕ 空調が効いているものが多い |
屋外コンテナは安くて広いのですが、夏場は車内に近い環境になることがあります。 紙は湿気で波打ち、カビます。日焼けもします。タイヤやキャンプ用品なら平気でも、本には向きません。
屋内型を選ぶ理由はもう一つあります。荷物が動く回数が減ることです。
宅配型が「集荷→倉庫→棚→取り出し→配送」と5回動くのに対し、自分で運ぶ屋内型は入れるときと出すときの2回だけ。しかも自分の手で運びます。積み方も自分で決められるので、下敷きになって潰れることもありません。
月額のほかに、契約時に月額の2〜3ヶ月分ほどかかるのが普通です。 事務手数料、鍵代、セキュリティ登録料などが積み上がります。
そして本は自力で運ぶことになります。車がない場合はレンタカー代か運送業者の費用が別途必要です。 屋内型は建物の中なので、エレベーターの有無、台車が使えるか、部屋までの通路の幅も 見学のときに見ておいてください。20kgの箱を10個運ぶ、という前提で見ると判断を誤りません。
預けたあとの置き方
借りたら終わりではありません。紙を保管するときのこつがあります。
- 床に直置きしない … すのこやパレットを1枚敷く。湿気は下から来ます
- 壁から数cm離す … 壁ぎわは結露することがあります
- 除湿剤を入れる … 定期的に交換が要るので、様子見も兼ねて数ヶ月に一度は行く
- 箱に中身を書く … 取りに行くのは半年後や1年後です。「漫画A〜C」まで書いておく
- 重い箱を上に積まない … 自分で積める場所なので、ここは家より有利です
使い分けの早見表
| 状況 | 向いている方法 |
|---|---|
| 状態を保ちたい本・コレクション | 家に残す(外に出さない) |
| 読めれば十分な資料・参考書 | 宅配型でも可。傷みは織り込む |
| かさばる全巻セット・雑誌 | 電子で買い直す/売る、それが無理なら屋内型 |
| 量が多く、車が使える | 自分で運ぶ屋内型 |
| 量が多く、車がない | 運搬だけ運送業者に頼んで屋内型へ |
| 屋外コンテナしか近くにない | 本は預けない。別の手を先に試す |
実際に借りるなら
本を置く前提なので、屋内型を扱っている会社に絞りました。
トランクルームは立地がすべてです。本を取りに行くのは「読みたくなったとき」なので、遠いと二度と行かなくなります。生活圏内にあるかから見てください。
「屋内型」「空調設備」の条件で絞って探せるので、本を置ける物件だけを一覧にできます(全国13,000以上の施設・2026年3月時点の公式発表)。会社をまたいで比べたいときに。気になる施設には、サイト内からそのまま問い合わせできます(利用は無料)。運営はハローストレージと同じエリアリンクのグループ会社です。
公式の発表では全国47都道府県に3,000物件・13万室以上(2026年4月時点)。数が多いぶん、生活圏内で屋内型が見つかる可能性がいちばん高いのがここです。
物件ごとに屋内型か屋外コンテナかが違います。本を置くなら屋内型を選んでください。Webから24時間申し込めます。申し込みのあとに審査があります。
屋内型・屋外コンテナ・バイク専用の3タイプがあり、どれも24時間出し入れできます。読みたくなった時間に取りに行けるかどうかは、本の場合わりと効きます。
屋内型はセキュリティ完備をうたっています。こちらも屋内型の物件を選んでください。
初期費用の内訳や、ほかの会社を含めた比べ方は 自分で運ぶトランクルームの仕組みと料金 にまとめています。
まとめ
- 本とコレクションは宅配型に出さない。 動く回数が多く、積まれて潰れる。「取り出すと必ず傷んでいる」という報告がある
- コレクションはそもそも預けない。 二度と手に入らない物・壊れ物・高価な物は、基準の外
- 外に出すのは買い直せる物だけ。かさばるほうを外へ出して、大事な物を家に置く
- トランクルームの前に、電子で買い直す・売る・押し入れの奥行きを使うを試す
- 外に置くなら屋内型。屋外コンテナは夏に車内のような環境になり、紙が傷む
- 1箱15〜20kgを運ぶ前提で、運搬手段とエレベーターの有無を先に確認する
※料金・プラン・仕様は変更されることがあります。この記事の内容は公開日時点で確認したものです。 申し込みの前に必ず各サービスの公式ページでご確認ください。