推しグッズの引っ越し自分で運ぶ物と業者に任せる物の分け方、新居で飾るまでの置き場
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- 引越業者にとっての貴重品と、自分にとっての貴重品は別。代わりのない物は自分で運ぶ
- 壊れやすい物は申告制。黙って箱に入れると、壊れても補償されないことがある
- 新居で最初に開けるのは現役の箱だけ。開けない箱は、家に入れないという手がある
- 外に出すのは推し以外の物。荷造りは、その物を外に出すいちばんの機会
引っ越しが決まって、見積もりに来た業者に部屋を見せる。必要な段ボールの枚数を見積もってもらうと、半分がグッズの箱でした。
「割れ物はありますか」と聞かれて、答えに詰まる。缶バッジは割れないけれど、アクリルスタンドは折れる。当選品のパネルは、割れたら二度と手に入らない。
引っ越しの荷物は、全部が同じ荷物ではありません。この記事では、推しのグッズを どう分けて、どう運び、新居で飾るまでどこに置くか を順番に書きます。
先に結論:荷物を3つに分ける
グッズを「大事かどうか」で分けようとすると、全部大事なので分けられません。引っ越しのときは、誰が運ぶかで分けてください。
| 分け方 | あてはまる物 | 運び方 |
|---|---|---|
| ① 自分で運ぶ | 当選品、サイン入り、生産終了品、フィギュア、アクリルスタンド | 引っ越しの車には載せない。自分の手で、自分の足で |
| ② 業者の箱に入れる | 円盤、雑誌、写真集、布物、まとめた缶バッジ | 「壊れ物」と申告して、業者の車で |
| ③ 新居に入れない | 推し以外の物、もう動かないグッズ | 旧居で箱に詰めて、そのまま外に出す |
この分け方の元になっている「現役・保存・もう動かない」の3区分は 推しのグッズが増えて部屋が埋まった に書きました。引っ越しでは、それを運び方に置き換えます。
① 自分で運ぶ物
引越業者には、荷物の扱いを決めた約款があります。国土交通省が定めた「標準引越運送約款」です。この中に、業者が引き受けを断れる荷物の一覧があります。
約款が「貴重品」と呼んでいる物
「現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑等荷送人において携帯することのできる貴重品」(第4条第2項)。業者は、これらの引き受けを断ることがあります。
つまり、業者にとっての貴重品は お金と印鑑の類 です。推しのグッズは、この一覧に入っていません。当選品でも、サイン入りでも、業者から見れば普通の荷物です。
引っ越しで推しのグッズが壊れやすいのは、業者の側に「特別に扱う理由」がないからです。
補償は「お金で戻る」仕組み
約款では、業者は荷物の扱いに注意を怠らなかったことを証明しない限り、壊れた荷物の損害を賠償すると定めています(第22条)。賠償されるのは、壊れたことで「直接生じた損害」です(第26条)。
お金は戻ります。物は戻りません。
当選品、サイン入り、生産終了品。代わりが手に入らない物は、賠償されても元に戻りません。だから、業者に任せるかどうかの基準は、値段ではなくこれです。
「壊れたり無くなったりしたら、諦められるか?」
諦められない物は、業者の車に載せない。当サイトが預ける・預けないを決めている基準と同じです。
フィギュアとアクリルスタンドは、代わりが手に入る物でも自分で運ぶことをすすめます。細い部分がある物は、箱の中で他の荷物に押されるだけで折れます。
自分で運ぶ量が1日で持ちきれないなら、引っ越しの日より前に、何回かに分けて新居へ運んでください。引っ越し当日に全部を動かす必要はありません。
② 業者の箱に入れる物
円盤、雑誌、写真集、タオルやトートのような布物、ケースにまとめた缶バッジ。代わりが手に入る物、壊れにくい物は業者の箱でかまいません。ただし、やることが2つあります。
「壊れ物」と伝える
約款では、業者は荷物を受け取るときに、壊れやすい物の有無と、その種類・性質を申告するよう求めます(第8条)。そして、申告がなく、業者も知らなかった場合、壊れても業者は賠償の責任を負いません(第24条第2項)。
黙って箱に入れた円盤が割れても、業者には言えないということです。箱の外に「割れ物」と書き、見積もりのときに「グッズの箱がこれだけある」と伝えてください。
荷造りそのものは、荷物を送る側の責任です(第7条)。業者が「運送に適さない」と判断した箱は、荷造りのやり直しを求められるか、業者が有料で荷造りします。円盤や写真集は重いので、大きい箱に詰めると底が抜けます。重い物ほど小さい箱に入れてください。
新居に着いたら3か月以内に開ける
約款には、荷物の一部が無くなったり壊れたりしたときの業者の責任は、荷物を引き渡した日から3か月以内に通知しないと消滅するとあります(第25条)。
「後で開けよう」と積んだままにした箱の中で円盤が割れていても、3か月を過ぎると業者には言えません。グッズの箱は、新居に着いたら3か月以内に開けて中を確かめてください。
ここで引いたのは国土交通省が定めた標準の約款です。契約する会社がこの約款を使っているかは、見積書と一緒に渡される約款で確認してください。
③ 新居で飾るまでの置き場
引っ越し直後の部屋には、段ボールが積み上がります。飾る場所はまだ決まっていない。棚も組み立てていない。この状態で全部の箱を開けると、床がグッズで埋まって動けなくなります。
開ける順番を、荷造りのときに決めておいてください。
| 箱に書いておく印 | 中身 | 新居で |
|---|---|---|
| 現役 | 飾っていた物、痛バに付けている物、次の現場に持っていく物 | 最初に開ける |
| 保存 | 未開封の保存用、当選品、生産終了品 | 飾る場所が決まるまで閉じたまま |
| 動かない | 降りたジャンルの物、ダブり、読み終えた雑誌 | 開けない |
新居で最初に開けるのは「現役」の箱だけです。それだけで、生活は始まります。「保存」の箱は、棚の位置が決まってから開ければ、飾る場所を2回考えなくて済みます。
そして「動かない」の箱は、開けません。開けない箱を、そもそも新居に入れないという手があります。
開けない箱は、そのまま外に出せる
宅配型トランクルームの minikura には、自宅の段ボールのまま集荷してもらう「マイBOX」という預け方があります。公式ヘルプには、「引っ越しした後片付かないお荷物をご自宅にある梱包箱のまま預け入れできる」 と書かれています(2026年9月時点)。
条件は次のとおりです(公式ヘルプ・2026年9月時点)。
- 箱は 3辺の合計が160cm以内
- 届いた荷物は、倉庫側で専用の箱に詰め替えられる。レギュラー(20kg以内・月380円)かラージ(25kg以内・月640円)
- 1点ずつ写真に撮って管理する方式(MONOプラン)の扱いになる。撮影は30点まで
- 送った段ボールは、詰め替えたあと処分される
逆の向きも使えます。公式ヘルプには 「お引越し前の住所で荷物をお預け入れいただき、お取り出し(出庫)時にお引越し先の新しいご住所へ直接お届けすることも可能です」 とあります。旧居で集荷してもらい、新居が落ち着いてから新居に届けてもらう、という使い方です。
ここで外に出すのは、「動かない」の箱と、推し以外の物だけです。当選品や生産終了品を「新居が片づくまで」と預けると、出すときに取り出し料がかかり、荷物は倉庫との間で2回動きます。 推しのグッズそのものを預けない理由は 推しのグッズが増えて部屋が埋まった に書きました。
荷造りは、推し以外の物を外に出す機会
引っ越しの荷造りは、家の中の物を一度全部箱に入れる作業です。推し以外の物を外に出すなら、このときがいちばん手間がかかりません。
季節外れの服、来客用の布団、読み終えた本、家電の空き箱。推しで埋まって見える部屋でも、場所を食っているのはこういう物です。旧居で箱に詰めて、そのまま minikura の集荷に渡せば、新居に運ぶ荷物が減ります。
新居に入る荷物が減ると、推しを飾る場所を最初から確保できます。 「とりあえず押し入れに」と入れた布団の前にグッズを積む、という順番の逆転が起きません。
服の預け方は 衣替えができない、布団は 布団が押し入れに入らない に書いています。
かかるお金
推し以外の物を3箱、旧居から預けて、新居が落ち着いた半年後に出すとします。1点ずつ管理する方式のレギュラー箱で計算します。
- 保管料 380円 × 6か月 × 3箱 = 6,840円
- 取り出し送料 1,100円 × 3箱 = 3,300円
- 合計 10,140円
2026年9月時点の公式表示です(すべて税込)。保管料より、出すときの送料のほうが効いてくるのは、他の記事と同じです。
minikura には早期取り出し料があり、預けて3か月に満たない箱を取り出すと、取り出し送料とは別に、最大2か月分の保管料相当額+980円がかかります(公式ヘルプ・2026年9月時点)。 新居に着いてすぐ出すつもりの箱は、宅配型に向きません。数週間の一時保管なら 引越業者の一時預かり のほうが合います。
逆に、1年以上預けた箱は、取り出し送料が無料になります(公式のプラン一覧・2026年9月時点)。「動かない」の箱を1年置いて、それでも開けなかった物の出口は 降りた推しのグッズが捨てられない に書きました。
新居に届けてもらうときは、取り出しを申し込む前に、マイページの配送先に新居の住所を追加してください。配送を頼んだあとに届け先を変えると、転送の運賃が着払いで請求されます(公式ヘルプ・2026年9月時点)。
実際に預けるなら
上に書いたとおり、外に出すのは 推し以外の物と、もう動かないグッズ です。量によって向くサービスが変わります。
段ボール数箱ぶんならこちらです。この記事で条件を確認したサービスで、自宅の段ボールのまま集荷してもらう「マイBOX」(1点ずつ写真で管理・月380円〜)と、旧居で預けて新居に届けてもらう使い方が公式ヘルプに書かれています(2026年9月時点)。箱は3辺の合計160cm以内、重さは20kgまたは25kgまでです。早期取り出し料と取り出し送料の条件はプランごとに違うので、申し込む前に公式ページの料金表を必ず開いてください。
等身大パネルやタペストリーのように箱に入らない物がある場合や、新居に入りきらない量がある場合は、自分で運ぶ屋内型のほうが安くなることがあります。「屋内型」「空調設備」の条件で絞って探せるので、新居の近くで紙物や布物を置ける物件だけを一覧にできます(全国13,000以上の施設・2026年3月時点の公式発表)。気になる施設にはサイト内からそのまま問い合わせできます(利用は無料)。
自分で運ぶタイプの初期費用や、屋外コンテナとの違いは 自分で運ぶトランクルームの仕組みと料金 にまとめています。
まとめ
- 引っ越しの荷物は「大事かどうか」ではなく、誰が運ぶかで3つに分ける。自分で運ぶ・業者の箱に入れる・新居に入れない
- 引越業者の約款で「貴重品」とされているのはお金と印鑑の類。推しのグッズは普通の荷物として扱われる
- 補償はお金で戻る仕組み。代わりが手に入らない物は、自分で運ぶ
- 壊れやすい物は申告制。申告がなく業者も知らなかった場合、壊れても賠償されない。箱に「割れ物」と書き、見積もりで伝える
- 壊れていたら引き渡しから3か月以内に業者へ通知。グッズの箱は新居で3か月以内に開ける
- 新居で最初に開けるのは現役の箱だけ。「動かない」の箱は開けず、家に入れない
- 外に出すのは推し以外の物と、もう動かないグッズ。自宅の段ボールのまま集荷でき、新居へ直接届けてもらえる
- 3か月以内に出す箱は預けない。早期取り出し料がかかる
※料金・プラン・仕様は変更されることがあります。この記事の内容は公開日時点で確認したものです。 申し込みの前に必ず各サービスの公式ページでご確認ください。